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The Turin Horse ニーチェの馬



やはりTrailerよりも圧倒的に映画館の方が美しかった。二人以上で行くべきではない映画だと思う。

(一応、書評誌にも載せてもいいだけの尺で書いておく)
ニーチェの馬。タイトルからして面白そうと、とある雑誌のレビューを読んで、観てみようと思っていた。哲学者ニーチェは晩年、鞭打たれる馬に駆け寄った後、発狂した。馬がその後どうなったのか、というのがこの映画の筋である。
観る前に私はこの作品にどれだけのものを求めていたのだろう?哲学、映像美、ちょっと外れたものを観てみたい。最後の作品だそうであるし。そんなところだった。どうしてこの映画を観てしまったのだろうと今になって思う。
セリフが少なく、ただ自分がそこにいるだけのように観させるこの映画は、本来言葉で語るようなものではない。
この映画はアナログで録られているらしく、モノクロの画面と相まって、異様な現実感を映し出す。ワンシーンが長く、しかも日を変えて反復する。陰気な音楽を聴きながら、途中で眠くなったり、退屈し過ぎて死にそうになったりしながらも、言ってしまえばただジャガイモを食べるだけのこの映画を、二時間半もかけて目を開けて観るだけの価値はどこにあったのか。
映画は非日常の場で、退屈な日常から一時でも目を逸らす、ものであるはずだ。ふざけたことに、この映画は、更に退屈な日常を描いてのける。普段ならどうでもいいことを、映画で観る。どうでもよくて見向きもしないこと、目を向けることを忘れてしまったことに直面して、どう感じたか。
最終日まではそう思って、どういう日々を送りたいだろうかなどと考えながら観ていた。
最後に火を奪われて、ジャガイモを食べるシーンでこの映画はクライマックスを迎える。全く華やかでなく、悲しくもなく、麻痺した心がその働きを止めてしまうような、そんなクライマックスだった。
眠気に打ち勝ったものの、このシーンで完全にこの映画に負けてしまったと思った。解釈をしたら負け。解釈をしなくてもやがて負ける。それが終わりというものなのだろう。
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Author:Yuki
東京大学理科一類
物理工学科進学
そのまま院進学
医生系海外院行きたい。
よろしくおねがいします。

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