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1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3 (単行本)
村上春樹 (著)



この作品の内容をまとめる意味はない。あらすじを書く必要も、ない。

直感に導かれるままに登場人物たちは行動している。

それは現実世界であってもありうることだし、そうでもしないと後半のロマン的な展開には至らない。

しかし、登場人物が小説内の世界についての原理を共有しすぎている。

未来予知の内容が似過ぎている。

こうなっちゃあ、リアリティがない。

いくら描写にこだわったり、登場人物の思考に迫っても、

登場人物が生きていないようにみえる。

プログラム通りに動いているみたいだ。

最もよかったのは、第二十八章。

登場人物の死後、その人物を切り捨てることは、現実世界ではありえない。

物語では、都合で省略するだろうが、この小説ではされていない。

同章の"転"も良い。起承転結の転だ。



それにしても、何故作者はbook3を急ぐ必要があったんだろう。

のんびり歩いていて、最後に遅刻しそうになって走っているような感じがした。

何故才能を出し惜しみするんだろう。

何故book4も一緒に出さないんだろう。

答えを知りたいわけではなく、なんでかな~、と空しくなった。



この本を読んでいるのは楽しい。細部の表現を追いたくなるのは、観光バスに乗っていると、

ガイドさんが紹介するものを、右、左、と追ってしまうのに似ている。

(こんな風に比喩が多い)

ガイドさんの話は上手だが、紹介するものが多すぎる。

目的地も分からない。

そうすると、その内疲れてくるし、隣に乗っている人と話したり、寝たりしてしまう。



小説内に取り入れようとしている要素のチョイスは素晴らしい。

でも、それが小説のコアになっているのかな?



自分が書く際は、

一章ごとの内容を磨き上げ、

登場人物の章ごとの、時間的つながり(因果関係、影響)を分かりやすくし、

全ての章に一連の流れを持たせる、そんな風に書く。



文章は良い。

小説の教科書みたいだ。

でも、英語の教科書みたいに、

何でこんなことを喋るの?、と時折気づいてしまう。



性的描写が多い、と感じた。

今の時代だと自然なのかもしれない。

しかし、何でも書けばいいってもんじゃない、という立場を取りたい。



昨日友人と続巻のタイトルどんなのになるんだろう、という話をした。

1Q85、1Q86と続いて、連載化して、1QQQが出たら面白いなあ。


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テーマ : 書評
ジャンル : 本・雑誌

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Author:Yuki
東京大学理科一類
物理工学科進学
そのまま院進学
医生系海外院行きたい。
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