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一九八四年[新訳版]

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) [文庫]
ジョージ・オーウェル (著), 高橋和久 (翻訳)

翻訳は辞書通りの言葉が多く、勉強し易かった。
観想

素晴らしい小説。現代が予言されている気分がした。
洋書で半分読んだのだが気力が続かず読み差しになっている。p191まで

ニュースピークについて
 言語を簡単にすることによって思考力を落とそうという発想。
 日本語も漢字が簡単になった。語彙は自分が日常で感じる限りは減ってきている。なので日本語は簡単になってきているのだろうと思う。
 簡単になれば表現の幅は減るだろう。ニュアンスが伝わらない。言葉一つ一つは発明発見であった。思考力も減るだろうが、大正や昭和前期の人の本は教養豊かだと思うが、最近の理工学書を読んでも非常によく考えられていて感銘を受けることをあるので、実際どうなのかは分からない。難しいことを簡単に表現することが思考力ではないのだろうか。

二重思考について
 信じると同時に信じない、気づくと同時に気づかない。そういった思考能力。
 党のマニフェストを信じると同時に、それが実現されないことにも慣れてしまいつつある私たち。
 
全体主義国家において、報道は日々偽装され、訂正され、過去は党に創られている。
 恐ろしい世界だ。不滅と思われている人間の精神があっさりと途切れてしまう。すべてが曖昧である。
 メディアは、不適切な情報は撤去する。近隣諸国からの影響で近現代史もごまかされている。今に限らず教育と報道がだまそうと思えば、だませる。

ストーリーについて
本筋を高めている恋愛要素は初めて見たかもしれない。
細かい描写、設定。

「過去がない」第一部ではあいまいな思考、
日記をつけること徐々にまともな精神状態になり、
再教育後二重思考を行っている状態。それぞれの主人公の内面がかき分けられている。これはなかなかできないと思う。第三部ラストは白眉。

そしてテレスクリーン
 僕らは常に監視されている。更に、スイカやパスモによって行動も、カードによって買い物も、電話によって思想も、監視されている。
 インターネットでは何が行われているか。曖昧なデータの氾濫であり、多いデータが気づかぬうちに私たちの思考とすり替わっていく。

二分間憎悪は、日本ではまだないだろう。これからはないと、信じたい。マスコミが行う、同調行為?テロにたいする怒り?

やはり本書にあるとおり、希望はプロールたち(一般庶民ある私たち)の中にあるのだろう。これからの未来を考えるにも、この本は欠かせない。傑作。

もし読むなら、はじめからオブライエンという人物に注目しておくととっても楽しめると思う。加えて、p.175に誤訳があって、「十七時」は「十九時」のことです。

メモ
大衆娯楽
自動制作された歌詞が心動かすのだが。どうして?
非在人間


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Author:Yuki
東京大学理科一類
物理工学科進学
そのまま院進学
医生系海外院行きたい。
よろしくおねがいします。

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