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銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎

文庫 銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

なぜ世界は今のような勢力となったのか。
各章でタイトルの謎を解明しつつ、その真の原因に迫っていく。

書き方がとてもうまく、また、説得力に満ちており、さらに、広範な分野に渡っていることから非常に知的に面白い。
簡単に纏めてしまうと、大陸の広がりが南北の場合、地域間の交流は起こりにくく、逆に東西の場合起こり易かった。
何故なら、同緯度の方が気候が似ているからである。
作物を手に入れる→ある種を栽培化→集団生活→専門家を作れる→強大化
ある種を家畜化→病原菌の蔓延→耐性の強い種だけが残る
というプロセスの進行が早いか、遅いか。

原因の考察が、人種ではなく、環境に依るものとしていて説得力があるところが、良さを底上げしている。
読むなら、各章のタイトルで立ち止まって考えてから読む、という方法が良いと思った。
ゼロ年代ベストは伊達じゃない。



テーマ : 書評
ジャンル : 本・雑誌

遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える

遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える [単行本]
フランシス・S・コリンズ (著), 矢野 真千子 (翻訳)

素晴らしい。生物の教科書の知識程度の従来の知識が半分、それ以上に衝撃的な最新の成果が半分だ。個々人が自分のゲノム、家族の病気を調べることで将来かかり易い病気を知ることが出来、個々別々な対応を取ることで場合によっては病気を未発症で終わらせることができる。。。

私たちはもうとっくに未来にいたのだ。


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STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2)

STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2) (富士見ドラゴン・ブック) [文庫]
海羽 超史郎 (著), huke (イラスト)

steins gate

感動したシーンを付箋にしたらこんな感じになりました。後半に行くにつれて伏線が回収されていく過程が素晴らしかったです。文章の表現も凝っています。

紅莉栖に思いっきり感情移入して読んでいました。STEINS;GATE 蝶翼のダイバージェンス:Reverseって本が紅莉栖視点らしいですがどうなんでしょうか?現時点ではお腹いっぱいですが。




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自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則

自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則 (ちくま学芸文庫) [文庫]
スチュアート カウフマン (著), Stuart Kauffman (原著), 米沢 富美子 (翻訳)

夏前に買って中断し、最近また読んで読み終わりました。考えながら読むため時間がかかりました。説明に数学やオートマトンが使われており、少し敷居が高くなっています。

それもこの本の内容を書きあらわすためには仕方のない方法なので、何とか乗り切るしかないのでしょう。

学問的にはカオス理論であって、モデルの数によってそのモデルが安定であるか、乱雑な振る舞いを見せるかが異なる、という事柄を、主に生物、最終的には殆ど全ての事象(副題にありますように、宇宙を貫く複雑系の法則)で取り扱ってしまいます。

私が今学んでいる統計力学というのも、モデルの個々の粒子の振る舞いを総じて、外部から観測可能な量がどのように変化するか(この場合は主に温度変化。これは相転移と呼ばれます。)を計算するものです。統計という数学的仕組みから様々な帰結がありますが、それがなかなかこの本の内容と被っている、と実感しています。個々の粒子がランダムな振る舞いをしていても、全体としてはある方向を持つという点にわくわくするのです。

あるモデルが自分自身を強化していくというのは、この本で触れられていること以外にも、組織であったり、ミームが当てはまると思います。多くの事柄が数の増大によって一定の振る舞いを外に表わすこと、安定へ至る挙動というのは、実社会を見ていてもモデルを組んで検証したくなってしまうほど興味深いものです。他の言い方をすれば、この本には稀有な世の中の見方が書かれている、ということです。

さてここまで記しましたが、難しそうなことを書いているなと自分でも思ってしまいます。実際新しい学問ですし、使われていることもなじみのあるものではありません。しかし、それを紹介する語り口は、丁寧な文章ですし、グラフも豊富ですので主張が把握できるのではないでしょうか。その主張は、一読するに値するものだと思います。


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フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論/挑戦するピアニスト 独学の流儀

フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論


モノの改良を考えるのは楽しい。この本の主張は、実用品は不必要を改善して進化していった、というものである。
形は失敗に従う。
それを補強する形で具体例がついている。
ジッパー、缶切りなど、良く思いついたなと感心するものばかり。

ただ、フォークの歯がなぜ三本から四本になったのかは、適当だったのが残念。

memo
ラビノウ『楽しんで儲けるための発明』
ドレフュス『百万人のデザイン』のデザイナーとして必要なこと
有用性と安全性
維持管理
経費
セールスポイント
外観

ライト兄弟
エアロプレインの発明(特許)の説明には大体の飛行機が含まれるようになっている

金子一朗
挑戦するピアニスト 独学の流儀


高校の数学の恩師の本。数学を習った記憶しか無かったが、ピアノが凄いらしいという噂だけ耳にしていた。
気になったのは、ドビュッシーのCDがいいというのを雑誌で見たからだった。
それからしばらく経ち、ふとこの本を手に取った。

ああ、凄い人ってこうだよね。
言っていることがとても真っ当で、人がやらないところまで努力する。方法も工夫されてとても理想的。
ピアノに限らず、社会人が余暇でプロorセミプロになるとしたら同じ方法論が使えるに違いない。

分かるけれど、そこまでやれないよ、という感想を抱くかも知れない。
でも、単純なサクセスストーリーではないからこそ、簡単に諦めない気になれる。
語り口がとても優しい。芸術文化をこういう人が更に発展させてゆく、とても安心できる。
ブロマガ

月刊ブロマガ価格:¥ 100

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プロフィール

Yuki

Author:Yuki
東京大学理科一類
物理工学科進学
そのまま院進学
医生系海外院行きたい。
よろしくおねがいします。

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